書籍「ザ・パターン・シーカー 自閉症がいかに人類の発明を促したか」、ものの認知に関する視点が目鱗でお勧めです

先日、こちらの本を読みました。もともと、サイモン・バロン・コーエン氏の著書は共感脳とシステム化脳や、マインド・ブラインドネスの本などが好きて翻訳されているものはすべて読んでいました。

そして、新著が出たのでさっそく読んでみたのですが、やはりおもしろい!! 要は、人間(ホモ・サピエンス)だけが、単純な経験則に基づく反復学習だけではなく、

if A and B then

のような感じで、まだ見ぬ未来についてもこれまでの経験や仮説や条件節を使って、パターンを理解し、文字や言葉の活用はもちろんのこと、さらに新しい技術や文化開発を可能にしたのではないか、という仮説です。

特に、4-10万年前前後に起こっているホモ・サピエンスの認知能力の急激な拡大について、言語の発達がきっかけと言われていますが、その前に、さらに、この

「パターン・シーキング」

をできる人類が生まれたことがより大きなきっかけであり、言語はその後にパターン・シーキングから作られたのではないかと推察しています。

実は私もパターン・シーキング大好きでして、いつでもどこでも、法則性とか、フレームワークとか、結びつきとか考えてしまう方です(ストレングス・ファインダーで学習欲と着想が上位)。

MENSAのテストなども、パターン・シーキングを探させる問題が多いのですか、なるほど、という感じでした。IQを図るときにわかりやすい指標のひとつなわけですね。

人の認知の仕組みに興味がある方は、ちょっと高い本ですが、読むときっと得られるものが多いと思います。