最近、さまざまな人がオンラインサロンを立ち上げています。私も、2011年4月から、当時はオンラインサロンと言う言葉もなく、システムもなかったので自社投資で制作してから始めて、もう10年になります。これからオンラインサロンに入りたい、あるいは、始めたい、という人がいると思いますので、10年間の学びを７つにまとめてみました。
その１ オンラインサロンのメリットはクローズ制による正直な情報流通
私みたいに、著作やブログがあるのに、なぜわざわざオンラインサロンに入る必要があるのかと思う人も多いと思いますが、私が毎日配信している4000文字前後のサポートメールも、月1回の2時間の月例会も、とてもでないですけど外で話したら炎上しそうなことについても正直にお話をしています。
やはりどうしても、オープンな場ですとこの私のような性格でも、話せることと話さないことを明確に区分けをしながら話をしていますので、本当の本音が聞きたければクローズな場所でないと厳しいかなと思います。
その２ やはりコミュニティラーニングは最高
結局成長していく塾生さんたちの様子を見ていますと、私から学ぶというよりは、仲間と助け合って学ぶイメージです。学生時代に家庭教師に1対1で話を聞くのと、スクール形式で学ぶのでは全然後者の方が楽しいことを思い出してほしいと思います。勝間塾ではガンガンとイベントが立っていますので、本人がイベントを立てるのも自由ですし、そこに参加して色々な新しい学びをするのも自由です。
その３ 出入り自由がいい
ずっといる塾生さんもいますが、卒業する人もいるし、出たり入ったりする人もいます。自分の余裕や学びたいことに合わせて出たり入ったりすればいいと思っています。また、人がある程度入れ替わることで、ずっといる人にも新しい風がきます。
その４ 過度な成長や過度な誇大広告は危険
どうしてもオンラインサロンと言うと、たくさんの会員さんを集めてガンガン成長させたいとか、あるいは、ここに加入すればこんなことも出来るようになると言ったことを誇大宣伝しがちですが、そのようなことをしてもすぐに馬脚は現れますし、かえってがっかりしてアンチを増やすだけですので、誠実に口コミや自然成長だけで伸ばしていく方が安全な空間ができます。
その５ とにかく安全性を提供する
私たちがオンラインサロンのシステムに自社製品を使っているのは、Facebookのグループなどを使うと、本人が開示したくない情報までコミュニティに開示しなければいけなくなるからです。もちろんシステムの中では Facebook へのリンクを貼れますので、個人的に他の人と繋がりたかったり自分の情報を開示したいという人は自分の意思で開示できる範囲を決められます。
また一番危ないのがオンラインサロンの中でトラブルが生じたり、規約違反をする人ですが、そのような場合には事務局が主導して最初は警告をしますし、警告に応じない場合には料金を返金して退会していただきます。
その６ システムは自社開発推奨
以前、私がDeNAの南場智子さんとお話をしたときに、最初、DeNAがシステムを外注していて、なかなか希望する機能が搭載できず苦戦した、という話を聞いていました。なので、私が自分でオンラインサロンを始める時には必ず自社開発にしようと決めていました。幸い非常に優秀なエンジニアの方が入社してくれたので、映像配信からコミュニティまで全て自社開発で行なっています。希望があれば他社にもこのシステムも貸し出しています。
色々な機能追加について Facebook グループを使ってる場合には不自由がありますが、自社開発ですのでユーザーさんの声や行動を見ながら自由にカスタマイズすることができます。例えばプロフィール欄に「ストレングスファインダーの上位５つを入れる」という機能を追加していまして、このようなものはなかなか自社開発でないと難しいかなと思います。
その７ 主役はメンバー、私はファシリテーター兼サポート役
たぶん、長続きするオンラインサロンの最大の秘訣はここだと思います。主役がつねに主宰者で、そこにメンバーがつながる1対nの形ですと、メンバーも飽きますし、主宰者も疲弊します。そうではなく、基本的にはメンバー同士がいかにつながることができるかというお手伝いを私がするイメージです。例えば、メンバーさんがイベントを立てやすくするようなシステムを提供したり、毎日のメール配信で話題提供をします。
そのため、勝間塾というとカツマーの集まりだと思っている人も多いと思いますが、実際に入ってみると、そんなことはないのです。もちろん、熱烈なファンの方たちもいますが、たまたま友人に誘われてとか、たまたまYouTubeをみて、など、もっとライトなきっかけの人も多いのです。
いきなりオンラインサロンに入るのは怖いという方は、私の無料メールマガジンを購読いただければ、塾生さんたちのリアルな体験談が掲載されていますので、よかったら、そちらも合わせてご参照ください。
いつまでやるのかと自分でも思うのですが、リンディの法則で、10年続いたものは、きっとこのあと10年続くと思いますので、コツコツ続けていこうかと思っています。なんといっても、私が塾生さんたちにいろいろ刺激を受けて、育ててもらっていますので！！
