最近発売された本ですが、さきほど読み終わりました。
この本、なぜ、ヒトラーやスターリン、毛沢東などが間違ってリーダーに選ばれてしまったのか、あるいは、トランプがなぜ選挙に勝ったのかについて、
「誤った対立を煽る政治家に対し、なぜ選挙民が騙されてしまい、その後でどのようなことがおきるのか」
について詳しく書かれています。
具体的には
架空の危機がある→それを引き起こした悪者がいる→それを退治するヒーロー・ヒロインは私だ
という三段論法で、民衆を掴むわけです。また、支持派がそれでも過半数を超えないに、支持派でないひとたちをどのように分断させて、自分の支持をひっくり返さないかという手法も詳しく紹介されています。
まさしく、前回の都知事選で使われたのも、完全にこの手法です。自民党議連や、豊洲問題など、架空の敵を作っては、それを救うのは私だという手法に翻弄されてきました。
少なくも、これから私達は選挙に挑むときには
「架空の敵を大げさに触れ回り、それを退治できるのは私しかいない」
と主張する政治家には警戒すべきです。