2年前に断捨離をして、割と自由に短時間で台所で料理を出来るようになってから、1日平均2.5食くらい、自炊しています。
そして自炊生活によって得られたものは何かと言うと
食欲と体重コントロールをしなくて済むようになった
ことです。
お腹がすいたら好きなだけ食べるし、空いてなければ食べないと言うことです。食欲と戦って、食べたいのに食べないなんていうこともありません。
ではどうやってコントロールをするかと言うと、ここ2年の結論なのですが
シュガーフリーにする
ことが1番簡単でした。
材料は野菜と肉と魚のみ。そこに調味料も塩と醤油、味噌ぐらいしか使えません。みりんや砂糖、酒や化学調味料などを一切加えないわけです。
例えば写真の1番右側にあるトマトとチキンの煮込みですが、しめじ1パックに茄子3本、手羽元5本ぐらいにトマトを4個荒く切って、どーんと入れたものに、塩を出してホットクックのスイッチを押すだけです。
その時に守る法則はただ1つで、
塩分量をとにかく全体の分量の0.6%にする
です。ちなみに、この計算は、Google Homeがやってくれます。
そして30分も煮込めば、美味しく出来上がります。この煮込みも、ガスやフライパンでやるとそばについていないといけないので、原則、ホットクックのような温度管理を自動でしてくれる鍋のみで行います。
なぜ調味料や砂糖を入れたがるかと言うと、もともと野菜やキノコや肉が持っているうまみを出すにはゆっくりと低温で調理をしなければいけないのですが、人間がそばについていると手間暇がかかりすぎるのでゆっくりできないため、ついつい中火や強火で調理してしまうから、素材が持っている甘みが出るまで待つことができません。
そこで、旨味や甘味を添加するようになるのですが、甘味とのバランスを取るために塩分が強くなりますし、また、甘辛いおかずと合わせて今度は白米が進んでしまいます。
でも初めから砂糖なしにしておけば塩分も増やす必要は無いですし、白いご飯はあってもなくても良いと言う形でオプションになります。そして砂糖が入っていないと私たちの食欲中枢を狂わさないので、適量がお腹に入ると自動的に十分だと言うサインが出てきます。
砂糖を添加しないものだけを家で食べていると、コンビニエンスストアに行って本当に驚くのがコンビニに売っているありとあらゆるものに砂糖が添加されていることです。しばらく砂糖止めていると、砂糖が添加されたものを食べると本当にびっくりするぐらい甘いのです。
あと、よく聞かれますが、白砂糖だけではなく、黒砂糖でも、羅漢果でも、合成甘味料でも、果糖ブトウ糖液糖でも、みんないっしょですよ。名前が違うだけです。
よくアメリカとか日本よりさらに甘くしている国でケーキとかを食べると驚くほど甘いのですが、あんな感じです。漬物とか、おにぎりとか、焼き鳥のタレとか、ドレッシングの中とか、本当にびっくりするぐらい砂糖・砂糖・また砂糖です。
砂糖はマイルドドラックと呼ばれ、マウス等への投与実験でも、コカイン等とほぼ同じ症状を示すことがわかっています。だからこそ、加工食品に砂糖入れるとリピート率が高まるので、誰も彼もが争って入れるわけです。
全く砂糖をとらないと言うと驚かれるのですが、多分タバコを吸わない人と感覚は全く同じです。タバコを吸わない人にとっては、なぜニコチンをわざわざ摂取するのかわからないと思いますが、私から見ると砂糖とニコチンは大差ないのです。
まぁ、もし、この辺の話に興味がある方は、いくつかドキュメンタリー映画があるので、見てみてください。
別に私はフードファディズムは好きではありませんが、砂糖に関しては、やめた方がいいと思っています。カロリーの問題よりもとにかく、食欲コントロールが簡単になりますので。
- あまくない砂糖の話 THAT SUGAR FILM – 2016年3月19日(土) シアター・イメージフォーラムほか順次公開 http://amakunai-sugar.com/
- シュガー・ブルース 家族で砂糖をやめたわけ : 作品情報 - 映画.com http://eiga.com/movie/84796/
たまにテレビに出たときに、
「不倫で激やせした!!」
みたいなことをTwitterでつぶやかれるのですが、私もともとマッキンゼーに勤める前は今位の体重だったんです。なぜなら、それまでほとんど自炊していたからです。
それが、マッキンゼーの仕事が忙しくなりすぎて以来、外食が増えて、カロリーが増えたと言うよりは、そういった野菜と肉と塩といったようなシンプルな料理を食べなくなって、どんどん太っていったわけです。
健康になるのも、体重コントロールをするのも、実は調理技術と調理用具にお金をかけるのが1番簡単なのではないかと私は思っています。