最近なんで、私がYouTubeアップにはまっているかわかりました。久々に「超公平な、超オープンな、超ガチ競争市場」に参加して、それが楽しいからです。

勝間和代が徹底的にマニアックな話をするYouTube - YouTube

ここ数週間、結構な時間を、YouTubeのチャンネル構築に費やしています。動画を撮ってアップロードするのはもちろんのこと、その編集をしたり、あるいはつけていただいたコメントに一つ一つ返信をしたりです。

お陰様で、努力の甲斐あってか、開いてからもうすぐやっと2ヶ月ですが、1日の再生回数の合計が万回というオーダーになってきて、コメントも多数いただくようになりました。

そしてなんでこんなに楽しいんだろうと、昨日つらつら考えた時に気づいたことは何かというと、YouTubeというのは

超公平な、超オープンな、超ガチ競争市場

だということです。

スマホとインターネットさえあれば誰でも参入可能です。そして、目に付いてせっかくクリックしてもらっても、ちょっとでも面白くなければ容赦なく最初の数10秒でキャンセルされてしまいます。

そして、アルゴリズムとして評判の良い動画については、よりYouTubeのプラットフォームが他の人に推奨してくれるようになり、そこでまた評判が良くなれば評判を呼ぶという形で再生回数が増えるという、ある意味、動画の実力だけが勝負です、そこには何の参入障壁もコネも存在していません

私はこれまで、最初はブログから始まり、その後、出版やテレビの仕事に関わってきましたが、出版やテレビの場合は残念ながらオープン市場とは言えませんし、超ガチ競争市場でもありません。ユーザーのフィードバックは確かにかかりますが、YouTubeほどは強くかからないのです。

また出版もテレビも、ユーザーのセグメンテーションが技術上細かく行えないため一部の人には受けるけれども、多数の人には受けないというコンテンツについてはなかなか生き抜くりにくい競争環境になっています。出版は少なくとも数千部以上の売り上げが見込めなければ出版社は食指を動かしませんし、テレビに至ってはその人を出すことによって、マスの視聴率が取れない限りには出す必要がありません。

ところが、YouTubeのような動画配信サービスの場合には、それこそ全ての人が何でも動画を出せるし、そこで少数の数百人から数千人の人が見てくれるだけでビジネスが成り立つのです。

多分私が何だかんだ言って、YouTubeへの参入時期をここまで遅らせてしまったのは、私がこのガチな競争市場に入ることに、勇気がなかったのだと思います。

ところが昨年5月のカミングアウトをきっかけとして、仕事の様々なポートフォリオの再構築を図り、私が楽しんでいない仕事、具体的にはテレビ出演や、ほとんどの雑誌のインタビューなどについてやめてしまったことから、まあ、ダメ元でいいやということで、このガチの競争市場に入る勇気が出たのだと思います。

そして、始めてみたら本当に最初は低空飛行でしたけれども、視聴者の人とのコメントのやり取りが面白くて、だんだんと力が入ってきました。

もちろん最初のうち私の動画を見てくれたのは、特にこのはてなブログの読者の方が多いので、そのことに、とても感謝しています。

そして少しずつ立ち上がってくると、今でははてなやツイッター経由の視聴者より、YouTube内で自動生成された推奨による視聴者の方がどんどん増えてきました。

また、アップしていくうちにどういう動画が必要とされていて、こういう動画を作ってくださいというコメントが入るので、これからアップしたいと思ってる動画が10本以上ありますし、きっとまたその10本の動画をアップするとそこに次のリクエストが入るのでおそらくネタが尽きることはないと思います。

このYouTubeの経験で思い出すのが、私が37歳の時に会社を辞めて、始めのうちはB2B(法人向けサービス)の仕事を中心に行っていたのですが、徐々にB2C(個人向けサービス)に切り替えていった体験のことです。会社でも、あるいはその後でも、B2Bしか殆ど体験をしてることがなかったので、B2Cの仕事に自分の主軸を移行するのは非常に躊躇していましたし、最初は恐ればかりでした。

しかし、B2Cを始めてみると、顧客の反応がダイレクトですし、とても簡単にリスクを取ってくれるし、当たり前ですけれども、稟議書も何もないのでこちらの説明も簡単ですし、購入や決済がとても早いので、B2B市場に比べてB2Cというのはこんなに努力が報われるのだということを知りました。

そして、同じB2C市場においても、このYouTube市場というのは、私がこれまで体験してきた、B2C市場の中で最もレスポンスも早いし、公平だしガチなのです。

もし今、色々なガチの競争市場に参入することを勇気がなくて躊躇してる方、私も昔からそうでしたが、ぜひとも勇気を出して一歩でも前に足を踏み入れてみてください。そうすると、13年前、そして今の私のように、びっくりするぐらい目から鱗が落ちて楽しい体験が開けているかもしれません。