私が料理のレシピをみないでも料理を作れるようにしてくれた、料理人三傑とそのバイブル本

約28年前に結婚して、実家を出てから、当時の夫がほとんど料理をしない人だったので、それから強制的に料理主担当になりました。そこから今日まで、日々料理と格闘していたのですが、まぁ、料理本やレシピをみないで料理ができるようになったのが、ここ10年くらいです。

で、なぜその辺からできるようになったかというと

×個別の料理を覚える

○料理のロジックを覚える

というように、料理の覚え方を変えたからです。

昔は、クックパッドがなかった時代ですが、似たような料理大全みたいな本から、いつも材料の逆引きで、料理写真と材料、それにそういった本の指示の調味料や料理分数を常時参照しながら料理をしていました。

でもそれだと、まるで

アルクの英会話集を見ながら英語を話している観光客

みたいな感じで、いつまでも自由に料理語が話せるようにならないのです。作れるものは作れるけれども、作れないものは作れない。

そこでちょっと、一念発起して、料理語にも

・文法と語彙

があるはずだと思って、そういった本だけを中心に読み始めました。そして、出会ったのが、こちらの料理人三傑とそのバイブル本です。

 一人目 水島弘史さん

まだ水島さんがいまほど有名でなかった頃、たまたまどこかで見つけて、夢中になって読みました。紹介している本は、当時の本を文庫化したものです。主たるポイントは3つ位で、

  1. 素材を丁寧に切ること
  2. 強火をやめて、原則として弱火で調理すること
  3. 塩分量を0.6~0.8%の範囲に収めること

がひたすら書かれていました。とにかく、この3つだけを守ると、急に料理が美味しくなるので、毎日楽しく料理ができるようになりました。塩分を測る習慣がついたのも、この本がきっかけです。

麻布十番の料理教室も一度お伺いしましたが、目の前でまったく同じスーパーの玉ねぎを、切り方で味が段違いになるという実演がものすごく印象的でした。

 二人目 平山一政さん

様々な野菜や肉などの加熱が100度ではない温度の方が適温であり、特に、焼きやゆでではなく蒸し料理を多用することで、素材の味付けがシンプルでも美味しくなることをこの本を教えてくれました。

それ以来、とにかく、蒸しを料理の中で多用しています。そのために、ヘルシオもホットクックも存在しています。

 三人目 浜内千波さん

浜内さんのレシピは、水島さんのレシピと基本的には通じるところがあり、非常にシンプルです。塩味だけとか、炊飯器をどう使うかとか、あるいはどういう食材の組み合わせであればだしを全く取らなくていいかなど、いろいろ目からうろこが落ちました。

他にも、参考にさせていただいて方はたくさんいますが、とにかくこの3人によって、毎日の料理生活が簡潔かつ美味しく幸せになりました。

みなさんもぜひ、師匠と言える人探してみてください。