料理を美味しく作るコツの1つは、「ゆでずに蒸す」ことだとつくづく思う。

私が無水料理やホットクック、ヘルシオに調理をこだわっているのは

「ゆでる」

という調理方法を一切やめたいからです。

ゆでるためにはゆで汁を温める必要があるし、さらにそこに茹でたものの栄養素や旨味がどんどん逃げ出すため、非効率な料理方法ではないかと思っています。

大豆やひよこ豆も、蒸したものと茹でたものを比べると、圧倒的に蒸したものがおいしいですし、とうもろこしやジャガイモも同じです。

味噌汁やスープは、茹で汁をそのまま全部飲むことを前提としています。全体的に焼き物がおいしく感じるのも、水で薄めていないからで、さらに焼き物に比べると、蒸した方が

「AGE」

の発生も防げますし、とにかく手軽に何でもかんでも「蒸せる」環境があると言うことが楽だし、栄養価も残しやすいし、ダシもいらなくなるのではないかと思います。

無水料理も結局、野菜の水分などを使った1種の蒸し料理ですし、炊飯器がおいしいのも実質的には蒸し料理だからだと思っています。

もっともっと、蒸し料理が家庭用にも、外食用にも、普及するといいなと思っています。