BMIという指標があります。身長のメートル表示の2乗で、体重のキログラム表示を割った数値です。これが、だいたい18.5から25の間にしましょうと言うのが、統計学その他から採用されている基準です。
そして、私、20代の頃から特に子どもを産んでから少しずつ太り始め、30歳前半から40歳過ぎまでは、158cmしかないのに、体重がだいたい58キロから62キロの間をうろちょろしていました。BMIにすると、23から25といったところでした。もう、典型的な小太りのおばさんです。
そうするとどんな感じかと言うと、まず基本的に
「全体的に脂肪がタポタポ」
しています。背中も肉が余るし、歩くともも肉同士が擦れ合う感じです。まぁ洋服もLサイズや11号ならなんとか、Mサイズはきつくて腕周りやウエストが入らない、というところでした。
まぁ、その10数年間の間も、たまに一念発起して筋トレしたり、一所懸命に自転車に乗ったり、糖質制限などの食事制限をしたりして、54キロ位まで体重を戻すのですが、結局ずるずると60キロ弱まで戻るの繰り返しでした。
そうしたら、2012年に金スマで
「ロングブレスダイエットでやせるという企画があるのですが、40代前半の小太り女性を探しているので、参加しませんか?」
と、名誉ある(?)お声掛けをいただき、物は試しと参加をすることにしました。
それから2カ月間、もう死ぬかと思いました。毎日毎日、体重と体脂肪率を測り、1週間に1回撮影をし、とにかく数ヶ月で結果を出さなければ番組になりません。
そして始めてから1ヵ月目、ロングブレスダイエットだけでは痩せないということに気づきまして、国内外の肥満に関する様々な書籍や論文をとにかく読みまくりました。
これも料理のレシピだけを見ていてもいつまでも自分がレシピを作れるようにならないのと同じで、世の中にある痩せる方法だけを追いかけても仕方がなく、肥満のメカニズムそのものを理解しない限りまたリバウンドすると思ったからです。
そして今おかげさまで、その時に理解をした内容により、今はだいたい50キロちょっとくらい、BMIにすると20~21を大きな努力をしなくても保てるになったのですが、要は、肥満の原因と言うのは以下の2つでした。
まぁ、確かに食事と運動が原因なのですが、もう少し具体的にすると、下記が2大肥満原因になります。
その1 加工食品の食べ過ぎ
その2 NEAT(非運動性熱産生)の小さすぎ
要はこの2つを解決しない限り、何をやっても戻るのです。逆にこの2つを理解していれば、特別なダイエットをしたり、特別な運動ジムに通う必要がないと言うこともわかりました。
その1の加工食品の食べ過ぎついては、シンプルです。空腹と言うのは、カロリーではなく、十分な栄養価が体内に入っていない時に空腹を感じるのであるから、食事の内容カロリーで考えるのではなく、栄養価で考えるようにする、それだけでした。
どんなに量を食べても栄養が偏っていればお腹が空くし、きっちりと栄養価が高くビタミンや繊維質、ミネラルやたんぱくが豊富なものを食べていれば、不必要な空腹を感じにくいと言う仕組みです。
ただ問題は、食事を外食やコンビニ食に頼ると、ここで言っている必要な栄養素が不足してしまうことです。
私の今朝の食事は、まぜごはんと具沢山の味噌汁だけでしたが、
- まぜごはん・・・米、大豆、いも、まいたけ、ひじき
- 味噌汁・・・大根、ニンジン、マッシュルーム、わかめ、油揚げ
と入っていますので、ボリュームたっぷりです。しかも繊維質が多いので、血糖値を急激に上昇させません。
これが、菓子パンと野菜ジュースや牛乳のような組み合わせになると、簡単に太るわけです。また加工食品には、砂糖や果糖ブドウ糖液糖が入っていますので、それらが急激に血糖値を上昇させ、食欲に対するコントロールを失わせます。
ですので、いわゆる「まごわやさしい」食事が簡単に作ることが出来るように、スマートクッキングを研究するわけです。
その2のNEAT(非運動性熱産生)の小さすぎについては、私がたまたま見ていた放送大学の授業でやっていたのですが、要は1日2回とか、1週間に1回行う特別な運動と言うのは体型にほとんど影響なく、ちょこちょこと動く習慣があるかどうかのほうがよほど大事という、実証研究成果がどんどん出てきているそうです。
そのため、毎日Apple Watchをつけて自分がちゃんと動いているかを管理しますし、家中に端末を置いて、1カ所に自分が固定するのではなく、端末の箇所に自分が移動するように自分自身を動かしているわけです。
もちろん肥満には、体質なども絡みますので、必ずしもこの2つだけで全てが解決できるわけではないでしょうが、料理の塩加減と同じで、日常生活の中で私もこの2つだけを守るようになってから、肥満に悩むことがなくなりました。
そしてこういった生活も、我慢をして行うのでは全く続きません。日常生活の中で自然と加工食品を取らない仕組み、自然と動いてしまう仕組みの構築が大事かと思います。