上野千鶴子名誉教授の祝辞に関するコメント。賛辞しかないと思ったら、賛否両論になること自体が私には驚きでした。潜在的な差別についての認知はもっともっと、みんなが知る必要があると思います。

www.u-tokyo.ac.jp

少し前に話題になった、上野千鶴子名誉教授の祝辞に関してです。私は納得しかなかったので、あえてこのブログに何かを書くことは蛇足でしかないと思って何もこれまで言ってこなかったのですが、賛否両論になっていることを知りました。

さすが東大らしく、東大新聞でアンケートも取っていますので、私もこちらにも回答しました。

www.todaishimbun.org

建前上は男女同権だが、隠れたところにはありとあらゆる差別が待っているというのは、女性に限らず、ありとあらゆるマイノリティに生じていることです。

そして、マイノリティ性をまったく持っいない人は実はほとんど存在せず、でも、そのマイノリティ性を全面に出すと差別に合うため、それを隠そうとする人が多くなってしまいます。

また、今回の上野さんの意見も

・内容は賛成だが、祝辞としてふさわしくない

というような、いわゆる「トーンポリシング」の形で、内容は批判できないので、発表形態を批判するような言説があります。まさしく、それこそが、世の中に偏在する無意識の差別を是認するための方法の一つと感じてしまいます。本当のことだからこそ、ここで言わないといけないわけです。

そのリスクをとっている上野さんにも、東大にも尊敬をしますし、応援をしていきたいと思います。

参考

トーンポリシング

note.mu