カタン戦略論13。初期配置で麦・羊の2色染めする勇気を持つ。

今回のボードは、私が初期配置順が1番目と8番目で、戦略的要素が必要なケース。

最初に置くのは、バランスがよく初期に有利な5レンガ-8木-10羊にしたいところをやめて、勇気を持って、もっとも生産力が高い5羊-6麦-9麦にします。

なぜなら、5レンガ-8木-10羊にしてしまうと、2周めにろくなところがとれないのでだいたい、麦と鉄不足になるからです。

そして、5-6-9なら生産力13/36ですから、交渉を多用すれば、多少の資源の偏りはなんとかなります。あとこのボード、地味に羊が出ないので、5の羊を抑えることはとても重要です。

次に2つめの初期配置は、勇気を持って、左上の9麦-10羊-2麦をとります。こうすると、初期配置ではなんと、麦と羊しかきません。でも、なぜそうするかというと、逆に麦がたくさんくれば、最悪4-1の交換で何にでもなるからです。

また、9麦-10羊-2麦のとなりに6の鉄がありますから、まず最優先で鉄をとりにいけば、あとは発展が引き放題になります。

そして無事、6の鉄に麦を4-1で浪費しながらもなんとか開拓地を建てられたら、あとはとにかく、発展を引き続けます。そうすると、今度は狙い通り街道建設がとれたので、すぐに麦港をとりにいきます。

麦港がとれれば、あとはなんでもできます。なんせ、2-6-9-9と麦を持っているので、14/36の確率で麦が出ますし、都市化すれば1周ごとに麦が余るほど出ます。

ポイントは、この麦を他のプレイヤーには一切渡さず、麦をガンガン他の資源にしながら、都市化や道作りに勤しむことです。そして、次に羊港を取りに行けば、勝利への道完成です。

その間も、騎士カードがたくさん引けますので、盗賊を8の木や5のレンガに積極的に置いていって、ライバルの道作りの動きも封じ込めます。そうすると、最長交易路も取れます。

初期配置、資源バランス戦略だと、よほど生産力が高いか、出目が良くないと勝ちにくいのですが、資源の寡占戦略は出目に関係なく相手の足を止められるので、好きです。