ホットクック VS 煮込み自慢。けっこう特徴が違います。どちらを選ぶかは、かき混ぜに対する価値評価次第

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ホットクックの話をすると、よく象印の煮込み自慢とどう違いますかと言う質問を受けますので、私が理解している範囲でまとめておきます。

まず、基本的に設計思想が違うと思います。

ホットクック = かき混ぜができる、電気無水鍋

煮込み自慢 = 温度設定もできる、電気圧力鍋 

です。したがって、厳密にはホットクックと煮込み自慢はライバル商品とはいいがたく、それぞれのライバル商品は

ホットクック VS バーミキュラ、ストウブ、スロークッカー

煮込み自慢 VS フィスラーやティファールの圧力鍋、クックフォーミー

となります。

また、熱源も方法が違って

ホットクック = 800Wのヒーター

煮込み自慢 = 1200WのIH

です。

一方、共通点は

  • どちらもプリセットのメニューがある
  • 20度から90度までの任意の温度に手動で設定できる

くらいです。

そして、煮込み自慢はかき混ぜユニットがない代わり、可変圧力を使って、疑似的にかき回してくれます。

私がなんだかんだいって、ホットクックに落ち着いていしまったのは、実は一番大きいのは容量の問題で

ホットクック = 2.4リットル (一応、1.6もある)

煮込み自慢 = 1.5リットル

だったからです。

煮込み自慢、味噌汁を作る分には問題ないのですが、私が昨日から作っているような、材料を1.6キロくらい入れて、どどーーーんと、3食分くらい煮込むには、内釜が小さいんです。

あと、もう一つ、煮込み自慢の最大の欠点は

煮込み自慢はIHなので、音がちょっと、かなり、うるさい

というのがあります。ホットクックのヒーターは調理中無音ですが、煮込み自慢のIHはあのIH特有のなんともいえない音がします。

ただ、手早く適温で料理を2~3人分作るには、煮込み自慢でもまったく問題ないです。ホットクックは時間はかかるけれども、4~6人分を一気に作りたい人向けです。

値段も煮込み自慢が2.5万前後ですが、ホットクックは旧型2.4リットルで4.4万、新型2.4リットルは6.6万します。

私はもともと煮込み自慢をもっていて、電気鍋のよさを知らなかったら、いきなり、ホットクックのような高い商品は買わなかったと思います。なので、ある意味、煮込み自慢は、電気鍋入門機としては、まったく問題ない出来です。

ただ微妙なのが、1.6リットルのホットクックはすでに煮込み自慢と同じ値段まで落ちていて、その場合は、かき混ぜられるホットクックに軍配が上がるかと思います。

温度設定だけなら、まぁ、人間が火加減を工夫すればなんとかなりますし、私は一時期、スロークッカーとサーモスタットで5000円くらいで同じものを作っていました。でも、この

人の代わりに定期的に、鍋を開けないでもかき混ぜてくれる

というのは、ホットクックしかできないのです。そうすると、かなり雑に材料をいれて、しかも水をほとんどいれなくても、上手になんでも作ってくれます。

あの、料理のうんざりする

かき混ぜ

の作業から、私たちを解放してくれるのは価値があります。逆に、ふだん、あまりかきまぜをしない料理がメインの方は、煮込み自慢でも問題ないと思います。

まぁ、いずれにしても、試してみるのが一番だと思います。