バラエティー番組卒業の日を迎えました。私がバラエティー番組に出なくなることを決意した理由。これからは執筆活動により専念します。

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これまで10年間ぐらい、年によって頻度は違いましたが、様々なテレビ番組に出演させていただいていました。

ただ、ここ数年間ぐらいは本当にテレビに出ること自身が辛くて、出る度に悩み続けていました。

理由はいくつかあるのですが、最も大きな理由の一つは、私が時間と内容を十分にコントロールできないということです。そして、その結果として私が耐えられる、生産性の範囲にどんどん収まらなくなってきました。

新著でも分かる通り、私はコントロールフリークですが、テレビ番組は関係者も多く、打ち合わせも多く、また出演の時も必ず多数で出演しますので、事前の準備から、ヘアメイク、そして打ち合わせ、やっと本番になります、生放送の時には、それでも1時間の番組は1時間で終わりますが、収録の場合はだいたい放送時間の更に3倍の長さがかかります。

そうすると、平均的には5時間ぐらい、多くの場合は半日ぐらい拘束時間があります。そして私が出演して話せる時間というのはせいぜいトータルでも10分から20分ぐらいです。

おそらくこのブログの記事、1本ぐらいをテレビで話をしようと思うと、打ち合わせも含めて短かければ半日、長ければ数日単位の時間の拘束が必要になるのではないでしょうか?

それであれば、このブログをはじめ、メールマガジンやTwitter 、Facebook、そして、年に数回出版させていただいている著書などで自分のメッセージを伝えることができた方が、私にとって快適なのです。

昨年出演したテレビ番組の中で唯一の例外がNHKのあさイチでして、あの時にはメインのゲストとして、2時間近くの出演時間をいただくことができ、普段の講演会のような形で色々なお話をすることができました。でも、そのような機会は年に1度もないでしょう。

これまで、テレビに出続けていたのは何らかの形で私を知ってもらって、それをきっかけに、著書やブログやメルマガを見てもらえる人が増えるといいなと思っていたからです。

しかし、若年層を中心に、普段テレビを見る人がどんどん減ってきていますし、そもそも私自身が地上波を見ることがほぼゼロになっていますので、明らかに私の考え方や性格や求める時間、効率とテレビという媒体の間にミスマッチを起こしてしまっていました。それが辛くて仕方がなかったのです。

そして、その辛さに拍車をかけるのが私がテレビでコメントをしたことについて、スポーツ新聞などのメディアが面白おかしく、その一部を切り取ってツイートしたり、記事にすることです。そのタイトルを見るだけで悲しくなりますし、またテレビを見ない人達もその記事だけを見て様々な誤解を生んだコメントをするのが本当に嫌になってしまいました。

自分の思いをしっかりと伝えられる媒体や舞台を中心に、自分がやっていて楽しいと思える仕事だけをもう50歳になったことですし、これからは続けていきたいと思います。

したがって、テレビに出るということがゼロにはならないとは思いますが、去年の秋のあさイチのように、様々な条件が合致するものでないと、お互いに辛いかなと思っています。そして、それは滅多にないということを私も理解しています。

幸い執筆活動は音声入力の味方もあり、これから何十年も続けることができると思っていますので、心機一転、これまで以上に執筆活動に力を入れながら活動していきたいと思いますので、これからもどうか皆様よろしくお願いします。