やっと少し、「ベジタリアン」「ビーガン」に対する印象の謎の理由が解けてきました。より重要なのは「ホールフード」ですね。

最近、相変わらずベジタリアンやビーガンについて勉強しています。

菜食主義の賛否について、この辺の記事や、論文が参考になると思います。

www.health.harvard.edu

Beyond Meatless, the Health Effects of Vegan Diets: Findings from the Adventist Cohorts 

https://www.ncbi.nlm.nih.gov/pmc/articles/PMC4073139/

要は、単に菜食主義といっても、栄養バランスを考えない菜食主義は、いわゆる肉を含めたバランス食よりも不健康になる可能性があり、逆にしっかり管理をされたベジタリアン食やビーガンは、心臓病と糖尿病、それに一定のガンについての発生率を減らすと言うことを説明しています。

まぁそういう意味では、フライドポテトだって、植物性油で揚げれば、植物性です。チョコレートだって植物性です。

しかしキャンベル博士のチャイナスタディーを始め、もともとの研究は、

Plant Base Whole Foods」(PBWF)

ということで、丸ごとの食べ物、すなわち、植物性かつ、なるべく未加工のものをと言うことが主眼でした。

つまり、単に植物性では意味がなくて、未加工に近い植物性食品でないといけないのです。その、WFの部分の周知や理解が小さいのではないかと思います。

高度に加工された、油や砂糖がまざった植物性食品を取るぐらいだったら、肉食の方が成績が良い位なので、いわゆる不健康な砂糖と油漬けの生活をしている人にとっては、糖質制限ダイエットで肉に切り替えると、多少、健康になれるわけです。

この辺の論文に詳しいです。

Healthful and Unhealthful Plant-Based
Diets and the Risk of Coronary
Heart Disease in U.S. Adults

http://www.hivdent.org/_nutrition_/2017/411.full.pdf

そういう意味では、ベジタリアンヴィーガンレストランを謳っていたとしても、甘味にアガベシロップや甘酒を使っていたり、バンバン米粉を使ったり、揚げ物をしていたとしたら、それはPBであっても、WFではないわけです

また、野菜にはほとんどカロリーがありませんから、野菜だけ食べていたら栄養不足になるのが当たり前で、ちゃんと炭水化物や豆やキノコなどをしっかりとっているかどうかも分かれ目になります。

とにかく、丸ごと全部皮まで食べるとは言いませんが、過度に精製したり抽出したりした材料を使っている食事をしているのかどうかについても、分ける必要があるかと思います。

なので、PBかつWFの食生活が日本ではなかなか難しいので、続けられてる人が少ないのかもしれませんね。